米SVB銀行破綻からの流れについて
米SVB (シリコンバレーバンク)の経営破綻を皮切りに銀行危機が広がっている。
大きな流れとしてはこうだ。
米SVBはスタートアップ企業への投資を行うベンチャーキャピタルへの融資がメイン事業である。2023年2月、物価高や賃金の上昇というインフレによって顧客の「キャッシュバーン」が高まった。(キャッシュバーン; 会社経営にかかる1か月分のコスト) また、金利の上昇に伴う債券市場の価格下落により融資している銀行の評価損が発生していることが露見した。そこから預貯金の移動に始まり、投資家による株式売却、そして最後には銀行の破綻に追いやられた。
「同じような銀行は存在するはずだ。」というところから、仮想通貨関連への融資を行っていた米シグネチャーも同じ道を辿ることになる。混乱に釣られて銀行株が軒並み7%程度下落した。
この状況を好ましく思う存在もあることだろう。「売り浴びせ」によりどこまでこの混乱が拡大するかウォッチしたい。
SVBファイナンシャル株価急落、株式売却でほかの銀行株も下げ
クレディスイスがUBS (United Bank of Switzerland)により買収されるという話が出てきている。(※これはまだ確定ではない)
リーマンショック級の出来事だと騒がれてはいるが、銀行, 政治家, 投資家が事態の収束に動き出している。
現在、米国の短期金利は4.50~4.75とされており、高金利水準であり、またこの状況下でもしつこいインフレに伴う金利の上昇が示唆されている。
世界的に事態の収拾に向けて行動しているという点で見ると楽観視したくなる気持ちもあるが、依然として高金利のままだ。金利の動向と市場の動向を注視しながらも積み立て投資は継続。買い急がずにじっくりとチャンスを待ちたいと思います。
UBS、クレディ・スイス買収で協議 週末の間に取締役会
ウォーレン・バフェットとバイデン政権が銀行危機で接触-関係者
最近買った銘柄について
NISA枠を利用して投資を行いました。
BAC(バンクオブアメリカ)をNISAで10株(約36,000円分)購入しました。
今回は配当利回りが3.0%を越えていたので買いというシンプルなルールでの購入になります。分散投資の一環でもあり、大きすぎる銀行は潰すことができない(難しい)という観点から購入としました。
BLV(バンガード・米国長期債券ETF)を74ドル時点で9株購入しました。インフレ率の低下による金利上昇幅の縮小、金利上昇の停滞、金利の下降…とこれから債券価格が上昇してくると予想して投資を行いました。結果がどうなるかは1年~2年後になります。組み入れ銘柄の内訳はUS Gov 45.60%, AAA 1.70%, AA 6.30%, A 19.80%, BBB 26,60%となっており、BBBが多めとなっています。基本的には安全度の高い企業や国の個別の国債/社債への投資がおすすめです。ただし、NISAの枠を利用することで分配金への課税を減らそうとしたのがETFを選んだ理由です。BND(BND-Vanguard Total Bond Market ETF | Vanguard), AGG(米国債100%)のほうが米国債、AAA企業の割合が高いためより安全といえるでしょう。
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