eMAXIS Slimの信託報酬が下がりました。
他の投資信託と信託報酬率を比較していきます。
積み立てNISA行うなら「この一本」を知りたい方におすすめです。
信託報酬はどの程度なのか?
みなさん積み立てNISAは利用していますか?
投資信託を非課税で投資することができるため、資産形成には必要不可欠なサービスとなっていますね。
では、どの投資信託を積み立てていますでしょうか?
指数連動のパッシブ運用のものがあれば、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが運用するアクティブ運用の投資信託というものもあります。
昨今、様々な情報が飛び交っていますが、投資信託を選ぶときは信託報酬が低いものを選ぶというのが鉄則だと考えています。
というのも、信託報酬を平たく言うと手数料です。
手数料が多いとリターンが下がるというのは自明でしょう。
また、多くのアクティブファンドが指数連動のパッシブファンドの成績に勝つことができないというのも既知の事実です。
僕のおすすめとしては、指数連動のパッシブ運用の投資信託です。中でも同じ指数連動の投資信託を選ぶのであれば、より規模が大きく、より信託報酬の少ないものを選ぶことで損を少なく、利益を最大化させることができると考えています。
eMAXIS Slimの信託報酬を見ていきましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
実施日:2023年4月25日
信託報酬率(税込み):0.0968% -> 0.09372%
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
実施日:2023年5月11日
信託報酬率(税込み):0.1144% -> 0.1133%
三菱UFJ国際投信 公式HP
単純に考えるとS&P500の場合は運用利回りが0.0308%,
オールカントリーの場合は運用利回りが0.011%改善するということです。
S&P500指数連動 比較
2023年4月3日時点での内容を記載しています。
※eMAXIS系統の信託報酬下げの動きを受けて、今後ほかの投資信託の手数料も引き下げられる可能性はあるかと思われます。
名称 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500インデックスファンド | iシェアーズ 米国株式 (S&P500) | iFree S&P500 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | たわらノーロード S&P500 |
銘柄 | ||||||
信託報酬率(2023年5月11日時点) | 0.0938% | 0.0938% | 0.0938% | 0.248% | 0.162% | 0.0938% |
純資産総額 (2023年4月時点) | 1兆8,968億円 | 8,312億円 | 179億円 | 869億円 | 8,275億円 | 0.30億円 |
直近3年間での比較
直近1年間での比較
3銘柄を比較すると直近3年ではeMAXIS Slim米国株式が最も成績がよいが、
直近1年ではSBI・V・S&P500が最も成績が良い問う結果に。
eMAXIS Slim米国株式 S&P500の信託報酬は他と比較して最安値になります。
運用している純資産額が大きいほど指数とのばらつきは減る傾向にあるようですが直近で見るとばらつきも抑えられてきているようですね。
(これならSBI・V・S&P500もあり…かも…と思いました)
信託報酬が同一であれば純資産額が大きいeMAXIS Slim米国株式を選択するのがよいのではないかと考えています。
全世界株式 インデックスファンド 比較
2023年4月3日時点での内容を記載しています。
※eMAXIS系統の信託報酬下げの動きを受けて、今後ほかの投資信託の手数料も引き下げられる可能性はあるかと思われます。
名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT) | SBI全世界株式インデックス | たわらノーロード全世界株式 |
銘柄 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp) | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp) | たわらノーロード 全世界株式 | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp) |
信託報酬率(2023年5月11日時点) | 0.113% | 0.199% | 0.1102% | 0.1133% |
純資産総額 (2023年4月時点) | 9,721億円 | 2,599億円 | 968億円 | 50億円 |
直近3年間での比較
直近1年間での比較
全世界株式ではファンド規模の大きいeMAXIS Slimオールカントリーが最も成績が良いようです。
ただし、信託報酬という点ではSBI全世界株式インデックスが優れていますね。
全世界株式インデックスだと、SBI全世界株式インデックスの信託報酬が最安値ということを今初めて知りました…。
結論
S&P500指数連動であればeMAXIS Slim米国株式
全世界株式インデックス連動であればeMALXIS Slim 全世界株式 or SBI全世界株式
を選ぶのがよいでしょう。
どれか一つを選ぶなら…?
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)はすべての人におすすめしたい投資信託です。直近10年でいうとトータルパフォーマンスはS&P500指数のほうが勝るかもしれません。
しかし、今後10年先はどうなるかわかりません。
世界の経済は人口増加に伴って緩やかに右肩上がりすることが望まれているため、アメリカ・日本・中国・イギリス…など全世界にまんべんなく分散投資するというのが原則に逆らわない投資手法であるともいえるでしょう。
ほぼすべての投資信託に言えることですが、「円」で投資することが可能であり、1口当たりの価格が低いので、積み立てを行う時も余すことなく複利の力を生かすことが可能です。
基本的には信託報酬が0.50%以下のものを意識的に選ぶのがよいでしょう。
僕の場合…
僕の場合はeMAXIS Slim S&P500を積み立てています。
「米国最強」と考えていた時に積み立ての設定したから…ということもありますが、米国企業の成長率が群を抜いて高いのは確かです。
普段利用しているグーグルもマイクロソフトもコカ・コーラもケロッグのシリアルもアメリカの企業であり、グローバルにビジネスが行われていますね。一方で、米国一点張りというのもカントリーリスクや為替リスクもありますので悩みは尽きませんね。そのヘッジとしてVWOを米株積み立てで定期的に買い増すようにしています。
VWO(バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF)というのは、中国やインドといった新興国株式を束ねたETFのことです。
このようにETFや投資信託を組み合わせることで全世界に分散させることも可能です。
これについては別の記事で解説しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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