ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学 著:桑原晃弥
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットがなぜ長期投資をするのか?
億万長者はお金の使い方や生き方をどのように考えているのか?を過去の経歴を振り返りながら考察されている本です。
桑原晃弥さんの本を初めて読んだのですが、個人的にはとても読みやすく、ワクワクしながら読み進めることができました。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは”何を”意識しているのか
投資が初めてだという方はこちらから御覧ください。
8つの哲学一覧
1. 短期ではなく、圧倒的長期でものを見る 2. 周りの声に惑わされず、自分の頭で考える 3. 自分の能力の輪を決して出ない 4. 原則損をしないこと 5. 一度身につけたルールは絶対に守り抜く 6. 毎年着実に成果を上げ、社会に還元する 7. 決して無駄遣いせず使うところには徹底的に 8. 良い人生はお金では買えない
その中でも特に勉強になった1,2,3について記述していきます。
(その他の箇所が気になった方は直接本を読んでみてください。)
1. 短期ではなく、圧倒的長期でものを見る
結論から言うと、「一度買ったら死ぬまで保持するくらいの長期」であるということ。
つまり、そのくらい「生き続ける事業」に投資すべきであるという考え方だ。
一般的に証券会社は顧客から預かったお金を何度も売買することで手数料を得ることができる。
バフェットは株式の売買によって成果を上げるという考え方ではなく、「企業にお金を預け、長期に渡って企業を育てる。育った企業から相応の対価を受ける。」という投資の本来の目的に沿った考え方を重要視しているということ。
「生き続ける事業」ってなんだろうか?
経営者も入れ替わる可能性があれば、会社も統廃合する可能性はある。だけどなくならない事業というのも存在する。
例えば、ゲームアプリは10年後続いているかわからないが、アイスクリームは続いているだろうということは想像できそうだ。
コカコーラはどうだろう?タピオカはどうだろう?石油は?電気は?自動車は?
生き続ける事業に投資するという視点は長期投資をする上で必要な視点なのかもしれない。
2. 周りの声に惑わされず、自分の頭で考える
表題の通りで自分の頭で考えることが重要であるということです。
バリュー株への長期投資は時代遅れだと言われたこともありました。
しかし、バフェットはリーマンショックを乗り超え、ITバブルを乗り超え、70年とも言える投資人生において生き残り続けています。
他の人の考えを真似て成功しているのであれば、それも一つの能力であり、一つの正しさなのかもしれません。
では、考えが外れてしまったときどうすればよいのでしょうか?
他の参考になる人を探しますか?
もちろんそれもいいでしょう。
損をしても得をしても自分自身で決定した結果のこと。
もし資産が成長していないなら、それはなにか自分の判断が間違っていたのかもしれないと立ち止まることも必要かもしれません。
自分の頭で考える…できているだろうか。
3. 自分の能力の輪を決して出ない
結論から言うと、「自分が完全に理解できる範疇」のことを意味する。
平たく言えばよくわからないものには投資をすべきではないということ。
バークシャー・ハサウェイも今でこそappleの株式を保有しているが、IT業界の株式は購入していなかった。それはバフェットの能力の輪から外れていたからでしょう。
では、能力の輪を広げ、様々な業界や企業のことを知ることがよいのだろうか?
結論、バフェットは能力の輪をむやみに広げたりはせず、むしろ、能力の輪の境界を見極める力こそが重要だという。
「分かっているつもり」と「わかっている」は完全な違いがあり、「分かっているつもり」で大きな判断をしてしまうと、いつか思わぬ失敗があるかもしれないとのこと。
自分の認識が客観的に見て正しいと言えるか今一度振り返りたいですね。
最後に
思い返してみると本やネットに出ている情報を参考によく知りもしない企業に投資をしていたことがあります…。
人にはそれぞれ得意な分野や良く知っている分野があるはずであり、身近なところから投資を始めるのが良いのかもしれませんね。
例えば、僕はITに関することであれば他人よりも10%くらいは…いや20%くらいは知識がある。IT業界が成長しそうなのか、はたまた衰退しそうなのか。他の人よりも正確な判断できる可能性は高そうです。
それに今後10年以上続く事業とはどういうものなのか…考えていきたいと思います。
気になった方は、図書館や古本屋に行って実際に手にとって読んでみてくださいな。
コメント