クレディスイスAT1債に関して
スイス金融市場監査局はクレディ・スイス AT1債の無価値化について法的な正当性があると主張
AT1債とは株式と劣後債の間に位置し、状況に応じて株式と同等の扱いを受ける債券である。
欧州金融危機後に銀行預金者への負担を肩代わりすることをリスクとして定めた高利回り債券であり、
当初の目的通りの利用とされているとのこと。
株式が先に影響を受けるべきだという指摘もあり物議をかもしているところですね。
個人的な意見としては、バーゼルIIIで定義されたトリガーに基づいてAT1債が株式に転換された時点で優先順位は同列であり無価値化については論理的に問題ないと考えています。
バーゼルIIIの最終化について (2018年2月 金融庁/日本銀行)
https://www.fsa.go.jp/inter/bis/20171208-1/02.pdfCoCo債券とは何か?
「本質的に債券と株式を掛け合わせたようなもので、破綻防止のための規制順守に向けた銀行の資本強化を支援する。CoCo債は、銀行の資本レベルが一定の水準を下回るとステータスが変わり得るという意味で偶発的だ。また資本不足が大きければ、資本(銀行の株式)に転換できることが多い。CoCo債の一部または全体の価値が引き下げられる場合もある。」
引用)
AT1債とは 破綻時の弁済順位低く
クレディ・スイスAT1債の無価値化、法的に正当=スイス当局
米国短期金利0.25%の利上げ
本日のFOMCにてFRBは0.25%の利上げを実施しました。
継続的な引き上げという文言は削除されたため、近く利上げが停止する見込みで考えられているようです。
利上げ停止による市場の高騰(混乱)を避ける狙いがあるかと。
米国株式市場=ダウ530ドル安、FRB議長がインフレ抑制を再確約
ひとこと
一時的には抑えられると思うが、1~2週間程度で織り込まれ、株式市場は短期的にみて回復すると考えています。
ただし、半年~1年にかけては株式市場は鈍化する見方をしています。
利上げによるインフレ、それによる人材の流出。
ハイテク企業に関して、人材の解雇を含め企業利益が一時的に抑え込まれるのは仕方がありませんが、企業成長力へどの程度悪影響を与えるかで今後の動きが変わってくるかと思われます。
ビジネスモデルが確立された消費財, 売りたたかれている銀行株をウォッチしておきたいと思います。
コメント